欧州宇宙機関(ESA)との地球防衛に関する協力覚書(MOC)及び地球接近小惑星アポフィス探査計画(RAMSES)の協力協定の締結について
宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事長山川 宏は5月7日、欧州宇宙機関(European Space Agency:ESA)のアッシュバッカー長官との間で、ESA とプラネタリーディフェンス(地球防衛)分野における協力を強化、促進するための協力覚書(Memorandum of Cooperation: MOC) を締結しました。あわせて本MOC の下でRAMSES ミッションに関する協力協定に署名しました。
プラネタリーディフェンスは地球に接近する小惑星などに備えるため、国際社会が連携して取り組む重要な課題です。JAXAとESAはこれまでも宇宙科学や探査の分野で協力を重ねており、2024年11月には「将来の大型協力に関する共同声明」を発表しました。今回の協定はその検討を具体的なミッション協力へ進めるものです。
RAMSESは2029年に地球へ接近する小惑星アポフィスを探査するミッションです。JAXAは探査機に必要な電力を支える薄膜軽量太陽電池パドル(SAP)と、小惑星表面の熱を観測する熱赤外センサ(TIRI)を提供します。さらに、H3ロケットによる打上げを通じてもミッションに参画します。これらの貢献によりRAMSESはJAXAとESAが対等なパートナーとして進める共同ミッションとなりました。
今回の協力は将来の地球防衛に必要な科学的・技術的知見を国際社会で蓄積する取り組みでもあります。JAXAは今後もESAをはじめとする海外宇宙機関や関係機関と連携し、宇宙からのリスクを正しく理解し備えるためのプラネタリーディフェンス活動を進めていきます。